読了

ISBN:4062572788 無限のパラドクス】

数学的な無限論の歴史について、数学者の視点から書いたものだ。数学的な難しさは必要以上に持ち込まないが、必要があれば図も数式も使用して説明しているので逆に分かりやすいように感じる。

タイトルにある『無限のパラドクス』という言葉に直結する内容は前半のゼノンの逆理などのギリシアにまつわる部分だけのようだ。後半は(前半も含めて)それこそ無限論の歴史、どのようにして ∞ の存在が認められたか、近代の無限の扱いなどが中心になる。

読んで損は無いだろう。お勧め。


ISBN:440702819x 数学が好きになる七つの話】

お遊び的内容かと思いきや、そんなことはない。『無限のパラドクス』とどうように数学の歴史について触れている事が多いが、是非読んでほしいのは最終章にあたる七章の『実用化されている身近な曲線』だ。予想以上に楽しめることは間違いないだろう。